葬儀の後に、親族が集まり集合写真を撮るのが当たり前と、つい最近まで思っていました。
先日、テレビを何気なく見ていると、お葬式についての特集が組まれていました。
今まで常識と思っていた写真撮影でしたが、住んでいる場所によっては集合写真を撮らないという事実に、軽く衝撃を受けてしまいました。
(集合写真を撮らない地域の人からしたら、写真を撮る方が衝撃的のようですが・・・)
なかなか集まることのない親戚が葬儀の時は大勢集まるために集合写真を撮ると聞いたことはありましたが、撮らないことの方が不自然とさえ思っていました。

実は私は2歳の時に母を病気で亡くしました。
2歳という年齢の為、母の顔すら覚えていません。
成長していく中で、本当に母は亡くなったのかという疑問を持つようになりました。
というのも、家では母の話は一切しないという不自然な中で育ったからです。
父は仕事で忙しかったため、母方の祖母と小さい時は暮らしていました。
小学生になり父と暮らすようになった時に、祖母はアルバムを私に渡してくれました。
まだ赤ちゃんだった私の写真でした。
そしてその中に母のお葬式の写真もあったのです。
お葬式の写真を見ても何も覚えていない為に、ピンとくるものはありませんでしたが、現実を見た気がしました。
母との思い出は何もありませんが、お葬式の写真を見てからは私に母がいたのだという事実を実感する事が出来ました。
お葬式の写真を撮ること自体、賛否両論があると思います。しかし私はお葬式の写真ですら思い出にできるのではないかと思うのです。
もちろんその写真を見て悲しい気持ちになってしまう事もありますが、私はお葬式の写真が残っていて良かったなと思いました。